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あれは3年ほど前の雪深い冬のこと。 会社の方々と仕事帰りの金曜にみんなで飲みに出かけました。 みんないい気分で酔っ払い、さぁ〜て帰ろうか!と。
と、一緒に飲んでいたはずのAさんの姿が見当たりません。
「なんだ〜?先に帰ったんだね〜」とみんなさほど気にもしませんでした。
が、翌日になってAさんの奥様から電話があり、 「うちの旦那が帰って来てないんだけど、昨日一緒だったよねぇ〜?」と。
えー!昨日帰る時に姿が見えなかったことを奥様に話しました。
Aさんはとっても家族想いの真面目な方です。
もしかして、この雪深い中、具合でも悪くなってどこかで倒れているんじゃないか・・・ 心配は尽きず、とうとう奥様は警察に捜索願いを出す事に。 会社のみんなでも手分けをして狭い町なので方々探しに出かけました。
夕方になっても見つからず、一旦Aさんのお宅へ集まる事に。
すると、真っ青な顔をしたAさんがヨロヨロと帰って来たのです。
衰弱しきったAさんはとにかく「喉が渇いた」というので、暖を取り、 お茶を飲み、 落ち着くのを待ってどこで何をしていたのかを聞くと・・・。
みんなで最後のお店を出る時、何かに誘われるようにふっと体が軽くなり、 地面をすーっと浮くような感じである場所へ導かれたというのです。
気が付いたらそこは山間にある「墓地」で、Aさんは狐のように雪深い墓の周りを ピョンピョン跳ね回っていたそうです。それも一晩中!! 跳ね回っている最中は寒いとか疲れるとかそういう感情は一切なかったと。
一晩中跳ね回り、ふと我に返ったAさんは怖くなって大慌てで逃げるようにして 墓地を後にしたと言っていました。
嘘のような本当の話です。
あの時、Aさんは狐に憑かれたのか・・・・それとも・・・・。
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