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数年前大好きだった彼にフラれました。 三か月くらい連絡が途絶え、避けられ続けた末のことでした。 遠距離だったので連絡が来ない状況は私にとって辛いものでしたが、 「彼を信じて待とう。今度会った時に喜ばしたいから自分を磨こう」 と毎日仕事に家事に(当時母の代わりに私が家のことをしていた) と頑張っていました。 ところが久しぶりに来た電話で別れを告げられてしまったのです。 もう駄目かもと弱気になる時もありましたが、実際に別れが現実の こととなるとすごくショックで受け入れられませんでした。 「仕事が忙しくて連絡もろくにできない。寂しい思いばかりさせて 申し訳ない。他に俺よりもっと君を幸せにできる人がいるのではと 悩んでいたんだ。連絡しなかったのも出来ればこのまま俺を嫌いに なって欲しかったからなんだ。本当に幸せになって欲しいんだよ。」 という彼の言葉に私は 「私の幸せを勝手に決めないでよ。どんなに距離があっても私にはあなたしかいない。貴方以外の他の誰かがどんなに傍にいてくれても、あなたとの一瞬の方が幸せなの。別れ以外の道を二人で探せないの?」 と訴えましたが、彼の意志は固く揺るぎませんでした。 私にとって彼は生まれて初めて結婚を考えた人でした。 上司のセクハラや父親の病気、友達の裏切りで生きるのが辛くて 仕方なかった時も彼の存在に救われました。別れたくなかった。 でも「会っている時でも、君の笑顔を見てるのがツラかった。」 という言葉に泣く泣く別れるしかありませんでした。 彼が苦しむのは嫌。苦しませるのが自分なんてもっと嫌だった。 大事な人だから、いつも笑っていて欲しかった。
彼と別れてから、私は狂ったように仕事に打ち込みました。 何かに熱中していれば少しは気が紛れるような気がして休みも取らず 働き続けました。でも実際は何をしていても浮かぶのです。 ふと気を緩めると所構わず泣いてしまうような状況でした。 毎晩泣いて過ごしました。一睡もできない日が何日も続きました。 食べても体が受け付けず吐いてしまうこともありました。 ついには「失恋くらいで情けないなぁ。自分をここまで見失うなんて、自己管理も出来ないなんて・・・」と笑いながら泣く始末です。 正直「もしかしたら彼は私に愛想をつかしたのかも。他に好きな 人が出来たのかな」と思う気持ちもありました。もう何を信じて いいのか分からなかった。ただただ楽しかった頃が浮かぶのです。
そんな日々が何週間か続いてとうとう倒れてしまいました。
病院で家族や同僚、友達みんなが心配してくれる顔を見て このままではいけない。しっかりしなくちゃ。と思いました。 辛くても今を生きなければいけない。逃げてちゃダメだ。と。
いつの日か全部いい思い出だと微笑ましく思えるようになりたい。 頑張らなければ。
月日が流れて少しは落ち着いた頃ある男性が私に告白してくれました。 まだ彼を完璧に思い出に出来ていなかったので断ろうとするとその人は「どんなに君が元彼を愛していたか俺は知っている。 簡単に忘れられるわけないのも分かっている。それでもいいんだ。 俺を利用してもいいから。ただ君に少しでも昔のように笑って欲しいんだ。甘えてほしいんだ」と言ってくれました。
でもこんないい人に甘えるなんて出来ない。首を横にふるばかりの私 に優しく微笑みかけてその人は 「困らせるために言ったわけじゃないから。だいたい俺のことそんな風に考えたことないんでしょ?じゃ試行期間ってことで♪」 と言い残し帰って行きました。私が了承しない間に彼は 「ご飯食べに行こう。なんで?普通友達同士だって行くでしょ」 「海見にいきたい。付き合ってよ」 と半ば強引に私を連れ出しどんどん私の生活に入ってきました。
何か月か恋人ではないけれどよく会う関係が続きました。少しずつ 彼の良さを私は知っていきました。彼の明るさは私の気持ちまで 軽くしてくれました。一緒にいると穏やかな気持ちになりました。 彼は知れば知るほど本当にいい人でした。元彼と付き合っていた時は ドキドキしたり小さなことで泣いてしまったり何かと忙しい私でしたが彼といるとほぅっ。と落ち着きました。一緒にいるのが楽でした。
いつしか私たちは恋人として付き合い始めました。 そして順調に交際は進み、彼からプロポーズされました。
私は悩みました。彼のことは好きだけれど、元彼のことを100% 忘れられたかというと自信がありませんでした。でもそんな考えも彼にはお見通しで 「みと一生元彼のこと忘れられなくてもいいから。俺にはお前以外いない。少しでも俺のことが好きならそばにいてくれないか」と言われました。
迷って迷って何度も彼と話し合って。私が出した答えは彼と結婚するというものでした。 ≪この人はこんなに私を愛してくれている。その気持ちに応えたい。彼を幸せにしたい。≫と思いました。
ところが一緒に暮らし始めてしばらくすると知らなかった彼の一面が 見え始めました。普段はすごく穏やかな人なのですが時折乱暴な言葉を吐くのです。運転していると異常にイライラしたり、怒鳴ったり。 私は怖くて「人を蔑む言葉は私は嫌い。使わないでほしい」とお願いしました。でも彼に変化はありません。 ある日私が銀行に振り込もうと思っていたお金が無くなるという事件が起きました。二人暮らしなので私か彼かどちらかが無くしたことに なります。朝しまった場所に無いと気付いた私は疑いたくはなかったのですが、何か知っているかもと思い一応聞くことにしました。 「私が無くしちゃったのかもしれないんだけど。見かけなかった?」すると 「俺を疑っているの?知らないし。ふざけんな」と怒られました。 でも数日後、「お金見つかったよ。あーでもちょっと借りとくわ」 と言われました。 こんな私でもいいと言ってくれた旦那さまです。感謝もしています。 普段は私のことを大事にしてくれるとてもいい旦那さまなのです。 ただ、触れられるのが怖いと思う気持ちが芽生えてしまいました。
そんな複雑な思いで暮らしていたある日のことです。
偶然元彼と私は再会してしまったのです。 たまたま彼は出張でこっちに来ていたそうです。 私はひどく動揺しました。ずっとずっと想い続けてきた人。 会いたくて声が聞きたくて仕方なかった人です。
何も言えずにいる私に彼は 「元気にしてる?」と懐かしいあの笑顔で話しかけてくれました。
「あの時はあんな別れ方でごめんね。ただ俺は絶対付き合っていても泣かせると思ったから。君が泣くなんて嫌だったんだ。君は初めて俺が心から大事だと思った人だから。あんな風に人を想うだけで胸が苦しいの初めてだよ?笑 俺と結婚しても辛い思いさせると思って嫌だったんだ。」 と言われました。私はその時心から自分は馬鹿だと思いました。 私は少しでもこの人を疑ってしまった。浮気なんて出来る人じゃないの知っていたのに。そう考えた方が自分が楽だからって・・・ 最後まで彼を信じられなかった。自分の悲しい気持ちばかり押し付けて別れの言葉に込められた愛情に気付けなかった。彼はいつだって私のことを優先して考えてくれる人だったのに。
涙が止まりませんでした。私にはそんな風に想ってもらえる価値なんてない。
ただ泣くだけの私に彼は 「もう一度やり直せないかな。あの時は仕事に追われていて、君を傷つけてばかりだったけど今なら二人で乗り越えられると思うんだ」 と言いました。私はやっとのことで 「もう遅いよ。私結婚したの。旦那さまは私を大事にしてくれている。その人を裏切れないよ」 と言いました。彼から返ってきた言葉は意外にも 「嘘。幸せそうな顔してないじゃない。俺の知っている君はもっと心から笑うよ」というものでした。
私は逃げるようにその場から立ち去りました。
一つハッキリしたことは全く思い出になど出来ていなかったことです。閉じ込めていた想いが一気に溢れてしまいました。 今はもう旦那さまにキスされるのでさえ抵抗があります。 でも簡単に離婚なんて出来ません。結婚はそんなに簡単なものではないですよね。結婚を決めたのは私です。責任があると思います。 親を泣かせたくないという気持ちもあります。 私さえ我慢すれば元彼はいずれ他の女性と結婚するだろうし幸せになってくれると思います。旦那さまとも分かり合う努力をしていけばもしかしたら… でも私が元彼を今でも愛していることは事実です。 この気持ちのまま旦那さまの隣に妻としていていいものか悩んでいます。情けない話ですが自分はどうしたいのか分からないのです。 今この瞬間にも旦那さまを裏切っているような気持ちでツライです。 まとまりのない文章で大変申し訳ございません。 もし読んでくださった方がいらしたらありがとうございます。 ご意見頂ければ幸いです。
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